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 CEO Message

 今年関東の梅雨明けは6月27日。梅雨入りが6月6日だったので、梅雨はわずかに3週間。例年1か半程度はありますから、異常です。しかも6月25日から7月3日まで、6月なのに9日連続の猛暑日が続きました。東京電力管内では、6月27日から3日連続で電力ひっ迫注意報が発表されました。誇らしいのは電力ピーク需要5300万キロワットのうち、約3割を太陽光発電が担ったことです。原発が再稼働できず火力が抑制される中、照りつける太陽を活用して電気を生み出す我々の事業の意義を、再確認することができました。自治体やメディアがかまびすしく太陽光を批判しても、着実に人々のお役に立っているのです。

 

 気候の温暖化はもちろん日本だけでなくグローバルに進んでおり、6月末には世界数十か所の気象観測所で過去最高となる日中気温を記録しているそうです。今後は熱波による死者数が、寒波による死者数を補って余りあるほど増え続けていくと予想されているそうです。2003年にはヨーロッパで熱波により7万人以上が死亡、2017年にはフランスで1500人以上が死亡。アメリカ海洋大気庁は「湿球温度」で人間の生存限界は35℃としているそうですが、1979年から2017年までに31℃を超えた事例が7,000回以上、33℃を超えた事例が250回以上発生しているとのことです。さらにはペルシャ湾や紅海周辺といった多くの場所で、わずか数十年のうちに湿球温度で35℃の閾値を超える可能性があるとして対策を急ぐよう求めているとのこと。

 

 対策と言っても何ができるのでしょうか?「ヒート・ウェイブ」を著したNY大学のエリック・クライネンバーグ教授は、既存のエネルギー供給システムを、今では格段に安くなった再生可能エネルギーに刷新することに対応の可能性があるのではないかと。教授はシカゴ出身だそうですが、1995年に700人死んだシカゴ熱波に対し、太陽光をベースとしブロックチェーン技術で個別対応する、そんなイメージでしょうか。私はこのたびの6月猛暑攻勢で、実感いたしました。太陽が地球を暑くするなら、それを冷ますのにも太陽の力を借りよう。とても無理がない考えだと思うのです。

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