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 CEO Message

 1月末、歴史探偵こと半藤一利さんが老衰で亡くなりました。享年90。第二次大戦に至るまでの昭和史研究を中心とし、司馬遼太郎とならぶ日本を代表する歴史家だと考えます。私は中学生の時に「日本の一番長い日」岡本喜八版をテレビで見ました。原爆を二つ投下され何十万人もの市民が一瞬で死に、北方では強大なソ連軍が攻めてきたのに、日本のエリート軍人たちが現実を見ずひたすら自分たちの理屈で戦争を続け、あまつさえクーデターすら企てようとするその馬鹿さ加減に衝撃を受けました。国を無謀な戦争に導き、300万人を死に追いやった本質が見えた気がしたものです。その当時原作は著名ジャーナリストの大宅壮一となっていたのですが本当の作者は半藤さんで、随分と後年になって作者の表記が変わりました。

 

 「ノモンハンの夏」を読んだ時も衝撃を受けました。詳細な調査によって、ノモンハンにおける辻政信を代表とする高級軍人の出鱈目な精神主義が浮き彫りとなり、これが「事件」などではなく「戦争」であった事実がこれでもかと描かれていたからです。「昭和史」「幕末史」では口語調で歴史の真実がわかりやすく語られているのですが、その口調が下町べらんめえ調で痛快極まりない作品でした。

 半藤さんが素晴らしいのは、これらを文藝春秋社の役員を退任された65歳以降で著されたことです。60代も半ばになれば、しおれてしまう人々が殆ど。しかも日本を代表する出版社の専務まで勤め上げれば、達成感半端ない。なのに「ようやく時が来た」とばかりに、詳細な調査をもとにした傑作を次々に発表していった。「日本の一番長い日」平成版の封切り記念対談で拝見しましたが、当時齢80半ばにして矍鑠とされていたことが蘇ります。さらに亡くなる直前まで原稿を書き、チェックをされていたとのこと。人生100年時代の生涯現役、ライフシフトの見本のような人ではありませんか。

 

 まあ半藤一利さんの場合は一般人と違い、文藝春秋という大出版社で編集者時代から歴史を研究していたという特殊条件があることは否めません。一般人が60代になって歴史の研究をしたり、著作を発表したりできるようにするためにはどうするか?私はいつものように、投資用の太陽光発電所を持つのがベストだとお答え致します。50代でキチンとした企業に勤めていれば、融資で発電所を複数所有できるのではないでしょうか。そうすれば年収400~500万アップ!心も懐も余裕ができる。その状態から皆さんも、半藤さんのスケールは無理でしょうから郷土の歴史探偵なぞ目指されるというプランはいかがでしょうか(笑)

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