CEO Message

2019年4月  人生の引き際

 

 50代も後半になると、人生の引き際を考え始めます。親世代の多くが終末期に差し掛かると同時に、最近は博報堂時代の尊敬していた先輩が亡くなったり、同じチームだった同期が亡くなったり。「そろそろ自分の番になってもおかしくない年なんだな」と感じます。まあ、まさかねという気持ちが強く、差し迫った実感ではないのですが。

 

 先週、一緒に働いている渡辺君のお父さんが亡くなりました。渡辺君の父・渡辺一成さんは、原町市議から福島県議、その後原町市長となり初代南相馬市長を務められました。県議、市長だから偉いという訳ではなく、ブログなどにも書かれている通り各方面にわたり非常に高い見識をお持ちでした。5年ほど前でしょうか、南相馬市で小水力発電の可能性を模索するためお話を伺ったのですが、しっかりとした自らの意見を訥々と述べぶれない、飾らぬお人柄が印象的でした。

 渡辺君の話によると、渡辺一成さんは学生運動にのめりこんで東北大学を中退された後、塾講師などしつつ大変な苦労を重ね政治家として大成されていったとのこと。どん底から頂点に上り詰め、市長としては3市町合併という一大プロジェクトを成功させたのです。

 

 75歳は今の世の中では短いかもしれませんが、それにもまして内容の濃い、意味のある一生だったのではないでしょうか。そして地元の集まりで花見を楽しんだ後、誰にも迷惑をかけずスッとこの世に別れを告げる。最高に格好良い人生、そんな感想を抱きます。

 心よりご冥福をお祈り申し上げます。