CEO Message

2018年7月  定年後

 私は1962年生まれの55歳。大手広告代理店の博報堂という会社に20年間勤めておりました。近頃も同期と飲むのですが、彼らの顔色は今イチさえません。定年がリアルな問題になってきて、どうすべきか悩んでいるのです。

 選択肢は4つ。①雇用延長で65歳まで博報堂にいる②別の会社に再就職する③事業を起こす④何もしない

 ①の場合、会社に再雇用制度はあるものの、給料はとても安くなり役職もありません。ほとんどの同期に、この選択肢は無いようです。②ですが、まともな企業に再就職したくても定年後の人材には狭き門で、かなり厳しい模様。友人が社長をやっているとか、コネが必要かもしれません。人手不足ですから、オフィスワークをあきらめて単純労働系の職はあるのでしょうが、今の時点でそこには抵抗があるようです。私にもわかります。良い大学を出て人気企業に就職し、現在のフィーは相当高い。世の中的にはいわゆる「エリート」ですから。

 

 で③です。「俺も会社でも起こしてみようかなあ」そう言う友人には、④の「何もしないのが一番だぞ」と言って説得に入ります。だってそうですよね。定年まで40年一企業で勤め上げたのは、様々な事象に耐えてリスクより安定を選択したという事。大企業の下で守り抜いて生きてきた人間が、定年という自分の都合で攻めに転じてもうまくいくわけがありません。会社の生存率は開業1年で半分以下、5年で15%、10年で6%という厳しさ。守って築き上げた貯えを失ってしまう可能性が大きいのです。

 「お前はいいなあ。事業を起こしうまくいってて」何をいまさら。私は42歳で大企業を辞め、リスクを取って10年以上必死に戦ってきたのですよ。再エネ事業を始めた頃に低圧の太陽光発電所をセールスした際には、「お前、なんかうさんくさくなったなあ」と一斉に引いてたくせに。

 

 定年起業をあきらめさせた後、心優しい私は友人に真心をこめた一つのアドバイスをしてあげるようにしております。「基本的には何もしないのがイチバン。でも定年後の勝ち組になる最後のチャンスはあるよ。それは、2000万円程度投資して利回り10%の低圧太陽光発電所のオーナーになる事!」私からしたら自明の理。でも、サラリーマンは投資慣れもしてないからなあ…(笑)