CEO Message

2019年1、2月  アフターFITのうねり

 

 4月以降、太陽光1kWの買取り価格は14円になってしまうようです。制度開始の2012年は40円でしたから、約3分の1に。今年度が18円でしたから、それと比べても4円、率にしてなんと2割の下落です。我々はkW16円と予想していたので、14円という価格は大ショックでした。国は昨年「再エネを日本の主力電源と位置付けていく」としました。しかしながらFIT価格激減操作を見る限り、世界と比べ日本のFITは高い、設置費用を下げる、といったお題目はありつつも、もうこれ以上太陽光は増やすつもりはないのだなというのが正直な感想です。先週ビッグサイトで行われたイベントでも、FIT14円でも全然大丈夫!という事業者はおらず、みな「どうしていこうか」と悩んでいました。当社では、現状FIT24円・21円で権利を取って発売している発電所はありますが、それが終わると売り物終了です。

 

 その後は自社所有発電所による売電事業しか事業の方向性は無いのか?少し前も記しましたが、卒FIT電気領域が活気づいてきました。いよいよ大手の中部電力が、卒FIT電力買取りに対する方向性を発表。「1今まで通り中電に売電する」は売電価格が発表されていないので何とも言えませんが、「2イオンなど、企業を選んで売電する」のように対象先を選べるとしています。今までは価格・販売先固定のFITしかありませんでしたが、今後様々な売り手、買い手が出てきて電力が取り引きされることになります。高く買ってくれる相手を選べるようになるわけで、我々のような発電事業者にとっては、ついに電力の自由化が始まったなという気持ちです。

 

 中電発表の3は「発電した電気を家族・知人にシェアできる」。これはさらに画期的で、AI、IoT、ブロックチェーンの技術によって、電気が個人間でも流通できるようになるのです。当社でいえば、千葉の匝瑳で作ったエネルギーを豊洲の自宅で使い、余った分をイオンに売る。そんな循環がすぐそこまで来ている。夢のようです。ちなみに各社がスタートした卒FIT買取り事業の価格がチラホラ出てきて、私たちの事業パートナーである積水ハウスGは、1kWあたり11円で買取ると発表。先日kW12円になれば事業の継続性が高まると記しましたが、かなり近いところまで来ています。FIT14円ではガックリ来ましたが、卒FITのダイナミズムで元気を取り戻し、変化に富んだ年明けとなりました。