株式会社GEトラスト
グリーンエネルギーのディベロッパー
CEO Message
2017年4月 思い出に残る仕事
3月末は、低圧の太陽光発電所を15か所ほど完成させました。一つ一つが思い出に残っているのですが、なかでも強く記憶に残るのが千葉県旭市神宮寺の低圧9発電所です。
経済産業省からFITの認定を取ったのは2014年、今から3年前です。いわゆる権利売りの「ブローカー」は、権利だけ取り土地や設備をほったらかしにして高値になるのを待ちます。我々にはそんなつもりは毛頭なかったのですが、該当地が農業振興地域だったことが後から判明したのです。いわゆる農振の土地はだいたいが転用できないので、我々も半ばあきらめていました。
ところが近隣に別の発電所を作った際に地元測量士さんと話していると、「あの土地は元々山林で一度も畑には使っていない。流れの中で畑となってしまっているが、その方がおかしいのだ」と強い口調でおっしゃられたのですね。
ではダメもとで、とその測量士さんにいろいろ調べてもらったところ農振を除外できる可能性が大きいことがわかりました。以来約2年、県・市・農業委員会への各種申請と地主さんへの交渉を同時並行で息長く行い、昨年12月ようやく農振規制が解除されました。今年1月には農地転用許可が下り、3月には発電所完成。振り返ってみれば、足掛け3年に渡る作業となりました。
さらに言えばこの発電所は税制適用の関係で3月いっぱいの系統連系がマル必だったのですが、市担当者の手違いで農転が1ヵ月遅れそうになってしまいました。すぐにオフィスのある麹町から旭市役所までとんで行き、担当者ならびに関係各位と半日角突きあわせて一緒に対策を練り、何とか間に合わせることができたのです。
「あきらめない。とことんまでやる」
神宮寺発電所は、この事を強く肝に銘じさせてくれました。3月に系統連系された発電所は、太陽の光で日々エネルギーを生み出しています。そしてこの発電所は自社所有しましたので、日々弊社に利益をもたらしてくれているわけです。
まさに思い出に残る仕事となりました。