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 CEO Message

 4月2日、トランプ大統領が世界各国への関税を発表しました。関税率は1930年、100年昔に逆戻り。そのなかでも日本はなんと24%、中国、EU、ベトナム、台湾に次ぐ世界で5番目に高い関税になりました。日本は同盟国だったはずですが、トランプならびに政権中枢に残念ながらそういった意識は、もはや無いようです。先月のメッセージで一寸先は闇と記しましたが、1か月もしないうちに完全にヤミ落ちしてしまいました。

 

 世界の経済システムは、戦後数十年かけてアメリカが主導して作り上げてきたものです。民主主義と自由主義経済をベースに日本や欧州を支え、ソ連崩壊後も自由主義経済を推し進めた結果が、今のグローバル経済です。なぜこのような形になったのか。それはこの形が世界の経済成長にとって最適解だったからです。各国が関税を低く設定し、得意な産業を伸ばして輸出、不得意品・足りないものは輸入することで世界市場は順調に拡大してきました。ゼロサム市場を奪い合うのではなく、全体のパイが拡大したからこそ徐々に世界が豊かになり、アメリカは覇者であり続けたのです。その証拠に最適解でない共産主義国家は、次々と崩壊。残る中国の経済は、実態は自由主義です。

 

 今回の措置は、80年続いた最適繁栄のスタイルをあえて破壊し、帝国主義の時代に戻す愚行です。「何十年もの間、日本やほかの国々は米国を利用してきた」これはニューヨークの不動産屋だったトランプが1987年に出した新聞広告のコピーですが、哀しいかな彼の脳ミソはここから一歩も進化しなかった模様です。人類にとって致命的なガラガラポンが行われてしまいました。今後日本や世界はどうなってしまうのか。一太陽光発電事業者としては、この国が秩序を守り法令を遵守して、再エネ導入が無茶苦茶にならないよう祈っています。

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