株式会社GEトラスト
グリーンエネルギーのディベロッパー
CEO Message
石破さんが総理大臣に就任しました。高市さんを決選投票で逆転勝利しましたが、これは自民党議員が「高市さんはあまりにも右過ぎて不安」という心理が働いたと言われています。党員投票をみると、都市部は高市さん、地方が石破さんだったそうです。石破さんは地方創生を掲げているので、その影響もあるのかもしれません。
地方創生、言うのは簡単ですが決して実現できないスローガンだと思います。経済の主体が農業であった頃、土地があれば農作物が取れるので地方にも経済基盤がありました。工業化の時代、工場周辺に人々が集積し、その周辺の経済が活気づきます。これはTSMCが工場を作った熊本で、現在でもみられている状況です。工業化の次、現在は情報化の時代で、観光地以外の土地の有用性は著しく低下しています。世界的に見ても都市と地方の貧富の差は広がっており、それは経済構造上仕方のない事で、地方にカネをばらまいても何も生まないと考えます。
石破さんは「若い女性に選ばれる地方とは何か」と発言したようですが、禅問答ですかね。若い女性に選ばれる要因、それは仕事がある、子育て環境が良い、キャリア形成・起業できる、など要するに「都市機能がある」事に他なりません。日経は例えとして洋上風力を挙げていますが、洋上風力も実際に稼働し始めたら人手はあまりいらないので問題解決にはならないでしょう。我々は、地方に太陽光発電所をいくつも持っています。地方に固定資産税を年間数百万払っているので、それなりに貢献しているつもりではありますが、太陽光発電所の稼働には人手がいらないし、メンテナンスも自分たちでやっているので地方経済にお金は回りません。経済構造が変わったのだから、本当は都市にお金を集中させて世界と戦っていかないと。でも、選挙があるから政治家はそんなことは言えないのでしょうね。実際は不可能なのに、地方創生なんて言葉が都合よく使われて、またかよって思ってしまいます。