
株式会社GEトラスト

グリーンエネルギーのディベロッパー
CEO Message
太陽光発電所の銅線ケーブル窃盗が爆発的に増えている。茨城県警からのメールによると、6月17日から23日までの1週間で太陽光発電所の窃盗事件が茨城県内でなんと45件も発生している。被害の多くはフェンスを切断・破壊して侵入後、ケーブルを番線カッター等で切断して持ち去るという手口。
警察庁によると、2023年の銅線など金属窃盗の認知件数は過去最多の1万6276件。前年比157%という急増ぶりで、1日に約50件の窃盗が行われている計算になる。発生件数は太陽光発電施設が多い茨城、千葉、栃木、群馬の関東各県が全国上位に並ぶ。当社の発電所は茨城、千葉に集中しているので、まさにワースト1,2フィニッシュになる。人けが少ない山間部に広がるメガソーラー施設が、格好の標的になっているようだ。
日経によると、銅線窃盗増加には円安が影響しているとのこと。
1つ目は、円安による国内銅価格の高騰。商品市場では銅を「新時代の石油」とはやす声が出るほど、電気自動車向けなど世界的に需要が拡大、価格が上昇。国内需要を輸入でまかなう日本では円建ての銅価格が円安でさらに上昇、盗んだ銅を売る窃盗団の「うまみ」が拡大している。
2つ目は、円安による東南アジア外国人の不法滞在者の増加。重労働の上に大幅な円安で母国通貨建ての収入が減った技能実習生が職場から失踪、家族への仕送りや渡航の借金返済のために窃盗団に加わっている構図があるとのこと。
最近は悪影響しか感じられない円安。我々太陽光発電事業者にも、銅線窃盗という思わぬ形で影を落としている。窃盗はメガソーラーが中心で、当社発電所はサイズが低圧~ミドルが中心、しかも近くに民家があるエリアが多いので、今のところ被害は最小限にとどまっている。しかしながら今後保険は窃盗は対象外になるなど、不安はつきない。円安ニッポン、早く終わって欲しい!