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 CEO Message

 ここ数年新しい太陽光発電所を建設していないので知らなかったのですが、太陽光パネルの価格が急激に下がっているそうです。ワットあたりの単価は17円、1年で半額になったとのこと。理由は、太陽光パネル生産の7~8割を占める中国メーカーが生産過剰になり、ダンピングしているから。

 

 ヨーロッパではパネルメーカーが経営危機から工場を止め、業界団体がEUに緊急支援を求めました。「政策立案者がEU域内の生産企業を保護するためにただちに行動しない場合、国外に移転するか破産するしかない」。欧州太陽光発電製造業評議会(ESMC)は2月、EUに緊急の支援を求める声明を発表したとのこと。まあ、平たく言うとこのままじゃ欧州で太陽光パネル生産が出来なくなるから守ってくれ、との言い分です。

 

 なおアメリカでは太陽光パネルへの緊急輸入制限を続けていて、追加関税で国内産業を守っており、欧州に比べて大きな影響は出ていない。日本のパネル生産は中国の攻勢でほとんどが撤退に追い込まれており、これもまた影響が出ていないそうです。いち早くパネル開発をした我が国なのに、この体たらくで悲しいばかり。最近は電気製品の貿易すら赤字、システムは昨年1年で5兆円の赤字。貿易で利益を上げられるのは、車しかないそうで。円安に加え、国の劣化が加速している感があります。

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