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 CEO Message

 先日、再エネのアグリゲーションビジネスを行う会社のセミナーに行ってきました。非常に興味深かったのは、AIを使って再エネを別々の、価格が最も高い市場に売るという考え方でした。電力には需給調整市場、スポット市場、時間前市場という3つの市場があり、AIを使って時間ごとの販売単価を予測し、3つのうち最も高い市場に販売するというのです。

 

 さらにFIPを活用すると、売電収入に加えプレミアム収入が得られるので、シュミレーション上では現状のFIT価格を上回る収入が得られるということでした。蓄電池無しでキロワットあたり税別21円、蓄電池を加えると29円。蓄電池ありで需給調整市場も取り込むと、なんとキロワットあたり48円になるというのです。

 

 後で個別に確認したところ、実証実験段階を始めたばかりで実績としてはまだないとのこと。低圧ノンFIT+蓄電池の実証も2年間やっているが、まだ蓄電池の単価が高いために利益は無いに等しいそうです。ちなみに蓄電池は15kWのものが135万円するので、kWあたり9万円程度になっている模様です。ぜひとも実証実験を継続し、利益が出るようなモデルを作って欲しいものです。我々の様な再エネの発電事業者が、設備を更新し、土地をメンテナンスして事業を続けないと、全エネルギーの8%に達した太陽光が消失してしまいます。民間も知恵を出し、国もそれをバックアップすることが必要です。FIT初期の発電所は2012年稼働ですから終了は2032年。あと8年のところまで来ているのです。

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