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 CEO Message

 太陽光発電所の損害保険料が高騰しています。地球温暖化に伴い天災が増えていることと、ケーブルの盗難が爆発的に増えていることに起因します。当社では自社に加えお客様の太陽光発電所20か所以上のO&Mを行っておりますが、昨年は3か所でケーブル盗難の被害に遭いました。被害確率1割以上、しかもすべてが低圧発電所でした。今から数年前にもケーブル窃盗事件が多発したのですが、基本的には高圧の発電所が狙われていました。大型の発電所はケーブルも長いし、売りさばいたらある程度の稼ぎになります。しかし低圧の小型発電所のケーブルは20~30m程度なので、盗品を売りさばいても2,3万円にしかなりません。犯罪としては割に合わないと思うのですが、数をこなしているのか、爆発的に増えているのです。

 

 太陽光発電所の保険料の料率は過去5年で約2倍になったとのこと。当社でも2022年に損害保険の契約を更新しましたが、3年前の2割アップでした。今や加速度的に上昇しているのでしょう。大規模なメガソーラーを運営する事業者の、「最悪の場合、保険がかけられない状況になって事業継続が困難になる可能性がある。これが一番の課題だ」との声。我々も大小合わせ2メガの太陽光発電所を所有しているので、他人事ではありません。危機感を抱いています。大規模発電所の場合、保険が掛けられなければ融資も受けられないので、今後大規模太陽光発電所の事業経営は相当厳しくなると予想されます。

 

 昨年秋盗難に遭った発電所を修理する際再発予防策として、地上に露出するケーブル部分をすべて硬質塩ビ管で覆いました。窃盗する際には塩ビ管を切断するために専用のノコギリが必要になりますし、音も出るし、時間もかかるので、相当な手間暇となります。まずはこの対策で、盗人がげんなりして退散してしまうことを願うばかりです。

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