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 CEO Message

 東京オリンピックが盛り上がっています。私は豊洲在住なので、地元江東区の各地で行われている実感を一瞬でも感じたいと、今朝ゆりかもめ・有明テニスの森駅まで出かけてみました。すると駅のホームからかなり離れていましたが、スケートボードの種目が行われているのが見えました。選手が躍動し、関係者がスタンドから応援し、スタッフが炎天下の中動き回っています。自分でも驚いたのですが、それだけで非常に感情が動きました。「ああ、本当に自分の地元で、オリンピックをやってるんだ!」軽い興奮と、強い幸福感。同じような人が何人もいて、ホームから写真を撮っていました。

 

 東京オリンピックの招致が決まったのは2013年の9月7日。当時私は11月の会社設立に向け成すべき仕事に追われており、それどころではないといった状況でした。それが実感できたのは、段々と自分の身の回りにオリンピックの施設ができていったからです。太陽光発電所に行くために豊洲インターから高速に乗るのですが、左に有明アリーナ(バレーボール)、右に体操競技場。そのすぐ近くに有明スポーツパーク(スケボー)、BMXコースが建設され、辰巳には東京アクティスセンター(競泳)。放置されていた湾岸エリアのさえない空き地が、整備され日々その姿を変えていく。完成が近づくにつれ、意識の高揚を感じました。

 

 オリンピック開始前7割だった「延期か中止」の人は、3割にまで減ったそうです。開会式の視聴率は56%。あんなに不安がっていたのに、この態度変容はなんなのか。しかしながら「制限せずに観客を入れて開催すべきだった」は3%にとどまり、私はこの超少数派に属します。オリンピックの意義。それは世界のスポーツの祭典開催という目標に向かって街が整備され、選手・国民が意識を一つにし、会場に足を運びリアルな実体験を伴った感動・興奮・高揚を共有することだと考えます。結果その過程が一人一人に心の宝となる。特に子供たちですね。そしてゆくゆくは大いなる無形資産となって、日本の国力を保つことに寄与すると思うのです。このまま放っておけば沈みゆく日本という国に、大切なカンフル剤になったはず。今回のオリンピック、器は作ったけれども心が入れられなかった。取り返しのつかない結果となり、残念でたまりません。

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