CEO Message

 あと2ヶ月を切ったオリンピックに関し、各種調査では国民の6、7割が「延期か中止にすべき」との意見だそうです。なぜこうなってしまうのでしょう。多くはマスコミやネットのネガティブな意見に流され、なんとなく「止めた方がいいんじゃない」という感情になっているのではないでしょうか。コロナ感染対策分科会の尾身会長が「今の状況でやるというのは普通はない」と発言したらしいのですが、何が「普通」なのか。「大会を開く際は、一体何のためにやるのか明言すべきだ」などと、調子に乗って越権行為をしているとしか思えません。オリンピックを開催するのに「その理由を述べよ」とは、その発言こそが普通ではないと考えます。

 

 東京の新規感染者数は本日約500人で、ピーク時の5分の1。緊急事態宣言をズルズルと続けている効果もあるのか、明らかに減少傾向です。さらにワクチン接種した人は全国で1000万人を超え、7月末には高齢者接種が終了する見通しです。状況は改善しつつあり、オリンピック開催時にはさらに好転している可能性が高い。なぜそうした客観的な事実をベースに思考しないのか。

 また、開催するにしても最悪無観客で、選手も行動を規制すれば感染拡大には結びつかないはずです。元来オリンピックは開催するだけで価値があるものだし、開催すれば日本がコロナをある程度抑え込めた国際的なプレゼンテーションとなるし、アスリートたちによる感動は無形資産となって後世まで残る。更には経済的な効果もある程度見込める。と言うか、開催しなければ経済的なデメリットが拡大する。

 

 どう考えてもここは無理をしてオリンピックを開催した方がプラスなのに、山本七平曰くの「場の空気」がまたぞろ日本を覆っている。重ねて言いますが、マスクは近距離になった場合の飛沫感染を防ぐ手段でしかない。しかしながら現在の日本では、周りに人がいようがいまいが皆マスクをしている。「マスクをしない=悪」という、目的と手段をはき違えた意識に転じているからです。さらに驚いたことには、ある調査ではワクチン注射を2回受けてもマスクをし続けるという人が9割に上ると。理由は白い目で見られるから、習慣になったから。ここまでくると言葉もありません。白い目で見る方がおかしいし、夏にマスクなんて身体に害悪でしかない。一人一人、ここは冷静に論理的に考えて欲しいと切に願います。

 まあしかしながら3か月後、日本の世論はコロッと変わって「やって良かったオリンピック」になっているのでしょう。攘夷から西洋化、鬼畜米英・天皇崇拝から親アメリカ・民主主義へとしなやかに大転換できる国民性なのですから(笑)