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 CEO Message

 10月1日、GEトラストは創立8期目を迎えることができました。7期は自社所有の低圧発電所を新たに4つ所有し、会社運営費をほぼ売電でまかなえる状況に。これは会社を立ち上げた時のゴールイメージです。しかしながら手元に大きな資金もない、看板もない当時としては夢のような話で、創業メンバー4人、「せめて一人一つは低圧発電所を持ちたいよね」と言っていたのがリアルな目標だった気がします。

 結局他の3人のメンバーは、いざ仕事を始めてみたら御託ばかり並べ身体を動かさない、お金も出さないのでお引き取り頂きました。でもそれが良かった。世界中の誰も助けちゃあくれない、自分一人で戦うしかないんだと覚悟が定まり、退路を断って死ぬ気で頑張ったのが功を奏したのです。

 

 1期目は千葉、茨城の田舎で発電所の開発を行いながら、ブローカーのようなこと(よく言うと事業プロデュ―ス)もやって日銭を稼ぎました。自分の手銭1000万に加え、カードローンでMAXの400万円借り入れたのですが、期末近くには生活費含めた全財産が20万円に。残っていた創業メンバーが「よく気が狂いませんね」と言い捨てて去った直後に、プロジェクトがまとまって数千万円の入金があったのです。本当にギリギリ。1か月遅れていたら人生崩壊。よく生き延びたと思います。

 2期目からは自社開発した発電所を販売することができ、売り上げは一気に2億。太陽光バブルを迎えた3,4期は大型発電所を中心に4億程度売り上げ、その後は低圧の販売と売電収入で1億程度と、経営を安定させることができました。

 この8年、かたや太陽光バブルで儲けた多くの企業が倒産しました。ポルシェを購入したり、赤坂にだだっ広いオフィス構えたり、綺麗な秘書を雇ったり。皆、泡と消えてゆきました。手にした利益に目がくらみ「もっと、もっと」になってしまったのでしょう。「自社で発電所開発を行う」「売電で食っていけるようにする」「規模を大きくしない」最初に定めた原則を徹底し、毎年毎年事業計画、融資計画を丁寧に練り直し、日々即時対応してきたからここまで来れました。

 

 自戒の意味を含め毎年記していますが、日本で設立された会社で1年もつのは4割、5年で100社中15社、10年で6社です。今後爆発的なミスを犯さない限り、選ばれた6社になれます。更に言うと20年生き残れるのは1000社中4社しかないのですが、そこも大丈夫だと確信しております。 

 今期8期には350kWの発電所を茨城に自社所有し、それに伴って現在所有している小さめの発電所をいくつか販売する予定です。9期以降は販売する発電所もほぼなくなり、売電事業がメインとなってきます。お天道様が出れば売上げが上がり、O&Mは渡邉君が行うので、私はヒマ。映画、演劇、登山など趣味に時間を充て、美味しいお食事とお酒を味わいつつ、人生の収穫期を迎えようと思います。

 

 それもこれも、全ては太陽光事業のおかげです。ね、太陽光事業は素晴らしいでしょ。皆さん、もしお金をお持ちでしたら、今からでも是非!(笑)

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