
株式会社GEトラスト

グリーンエネルギーのディベロッパー

今月のCEO Message
~ 代表 久保田 誠二のメッセージ ~
AIについて 2025年 8月
7月NHKでタモリと京大・山中教授出演でAIについて特集している番組があり、見ていてびっくりしました。AIが素人でも演じられるコントを作成したのですが、驚くべきは創作の時間でなんと6秒。演じ手の芸人さんが、新作コントを作るのには2,3ヵ月かかると言っていたので驚異的なスピード。しかも普通に笑える完成度だったのです。私も再び演劇の台本など執筆しています。自分は結構筆が早い方で、2時間の戯曲を1か月弱で書き上げてしまいます。しかしながら2分のコントが6秒で出来るなら、映画や演劇の脚本などもすぐにできてしまうでしょう。相当創作意欲が減退しました(笑)。
数年前にハリウッドの脚本家協会が「映画製作にAIを使うな」とストライキをしており、当時は「先読みし過ぎじゃないの?」と思っていましたが、アメリカの脚本家たちの危機意識は大正解だったわけです。結局映画メジャーが折れて脚本にAIを使わないことで合意したのですが、それがキチンと守られるかどうかは疑わしい所です。すぐに思い浮かぶのは、個人がAIを使って創作してしまうことです。最近は大学生の課題や、学者の論文もAIを使ったものが数多く出回っているとの事。番組でも山中先生は、論文を全部読むのではなくAIに要約させてポイントをつかんでいると。現に山中先生の論文をAIに要約させると、とてもわかりやすいものになっていました。
AIの大規模言語モデルは文章の言葉当てを数兆回繰り返し、適切な言葉を選べるようになっていく。東大の松尾教授によると知能とは言葉の予測能力であり、創造性とは次に来る言葉の予測なのだそうです。なのでAIは既に創造性を持っていて、5年後には意識・感情を持つようになる、と。人類には恐ろしい未来が待っています。この続きは来月記します。
アメリカの太陽光発電事業 2025年 7月
先日、日本企業がアメリカで太陽光発電事業を拡大させているとの記事が日経の一面を飾りました。アメリカで太陽光事業が活況を呈する理由として、データセンターの開発ラッシュで電力需要が拡大している事。太陽光発電事業に対して、税制優遇がある事。さらには国土の広いアメリカでは、太陽光発電に適した用地がまだまだ莫大にある事、この三つが挙げられそうです。洋上風力や原子力に比べて太陽光の開発コストは低く、米エネルギー情報局(EIA)によると、米国で太陽光の発電能力は26年に1.82億キロワットと2年で約5割増しになるそうです。
こういった環境下、三菱商事は約5割出資する米ネグザンプ(マサチューセッツ州)が太陽光発電所を運営しており、現在の発電能力約110万キロワットを28年までに290万キロワットと約3倍にし、総事業費は39億ドル(約5500億円)規模になるとのこと。現在は米東部で小型発電所を運営しているが、今後は南西部・中西部でメガソーラーを稼働させ、蓄電池と組み合わせて電源効率を高め、データセンターに電力を供給するそうです。さらには東南アジアから輸入している太陽光パネルを、関税政策などを踏まえ米国産への切り替えを進めているとの事。伊藤忠の子会社は太陽光発電所を29件を開発中で、合計の発電能力は約500万キロワット。30年に約1000万キロワットを目指し、伊藤忠は3〜5年で1000億〜1500億円を投じるそうです。ソフトバンクグループの米発電事業会社は米国の8カ所で計255万キロワットの太陽光を運営し、さらに3カ所を建設中。中長期的に計1500万キロワット以上にするそうです。
トランプ米大統領は風力発電を「最も高価なエネルギー」と呼び、土地の貸与など政府支援の縮小に動いている。原子力も安全対策などのコスト負担が膨らみ、脱炭素電源を求める企業にとっては太陽光発電からの供給が第1の選択肢になっているとの事。やれやれ、アメリカの太陽光事業が活気を呈する背景にも、トランプ旋風の影響があったのですね。