CEO Message

2017年5月 太陽光関連企業の破綻

 

 太陽光関連企業の破綻が加速しているようです。3月末に電現ソリューションという会社が倒産しました。去年の決算で売上が50億だったにもかかわらず、16億の負債を抱えて倒産。いったいどうしてそのような事が起きるのでしょうか?

 

 3年前の夏、電現ソリューション(当時は違う社名でしたが)の社長さんが弊社にいらっしゃいました。彼らが施工を請け負っている関東圏の2メガ発電所に関し、買主と揉め事になっているので新たな買主を見つけて欲しいという依頼。自分達は元々青梅の訪販業者なので、数億円の発電所を買う顧客のルートがないとのことでした。当時我々は仲介も行っていたのですぐに現場を見て確認をとり、数日で買主を見つけました。ところが社長さんとの連絡が突如取れなくなり、連絡が取れたと思ったら「トラブルは解消されたので発電所は売れなくなった」。顧客企業からの信頼低下を招き、とても腹立たしい思いをしました。でもまあ、太陽光バブルの頃はこういう事は日常茶飯事でしたね。

 

 それから1年半後くらいでしょうか。太陽光でかなり大きくやっている「電現ソリューション」という会社の営業に来てもらったところ、前述のやり取りで社長さんと一緒だった方なんですね。赤坂の高級オフィスに会社を移し、売り上げはナント50億。今後は太陽光からPFI(民間による公共施設の運営)事業にシフトしていく。そのための人材も数多く獲得し、様々なプロジェクトが動いているのだ、と。いやあビックリ、華麗なる変身。しかし大丈夫かなあとも思いました。なにしろ元は青梅の訪販屋さんなんですから。

 で結局は今回の結末です。身分不相応なオフィスビルへの引っ越し、組織の急拡大、未経験領域への進出、黒字倒産回避キャッシュの未確保など、経営書に出てくる基本的ダメ出し項目をこれでもかとやっちゃってます。当然のごとく倒産の角度は高まりますよね。

 昔取引した若人たちは、儲けたお金を帝国ホテルの広々としたオフィスにじゃぶじゃぶと突っ込み、あっという間に雲散霧消してしまいましたっけ。

 

 メガクラスの太陽光発電所であれば、一つ手掛ければ数億円ともなりますが、税制の影響もあり市場は急減しています。上場企業のサニックスやウェストも、急拡大して相当厳しい状況に陥っています。私は昔から事業計画をネチネチと立てることが趣味で、しかも「これこそがバブル」と確信を持っていましたので、手堅く手堅くマネジメントして参りました。それでもなお不安で、日々検証を怠りません。正直言って太陽光で「一山あてた」人は、組織経営なんて考えたこともない人がほとんどだと思います。他人ごとではないと、改めて自分を戒めつつ。

 

「日輪や つわものどもが 夢のあと」   *日輪=太陽の事