CEO Message

2016年9月 電力の切り替え

 

 生活者が自由に電力を選べるようになって約半年。大手電力会社からの切り替えは2%にとどまっているようです。私は昨年9月のメッセージで「最終的には半分くらいスイッチするのではないでしょうか」と記したので、大外しでした。イギリスでは4割、ドイツでは3割スイッチングされているので、比較しても相当少ない結果となっています。なぜなのでしょう?

 

 一つには、大手電力会社が後出しじゃんけんで価格を下げた新メニューを出したこと。新電力との有意差がなくなり、多くのユーザーが「このままでもいいか」になったと考えられます。次に、価格以外には、我々ユーザーが積極的に「変えたい」と思うサービスが提示されていない事も原因の一つでしょう。

 

 私は、ここに日本人の現状維持大好き嗜好を感じ取ってしまいます。最近の新聞記事で驚いたのですが、マイナス金利のこのご時世、住宅ローンを借り換えると利用者の6割が100万以上支出が減るそうです。しかしながら実際に借り換えている人はわずか3%。100万得するのに、3%しかアクションを起こさない。毎日の買い物では1円2円を気にするのに、実に不思議。人口が激減する日本は、何もしないでいると国力が坂道を転げ落ちるように低下していきます。意図的な「チャレンジ」は、とっても大切なのではないでしょうか。