株式会社GEトラスト
グリーンエネルギーのディベロッパー
CEO Message
本日の日経に国内企業の太陽光・風力保有ランキングが掲載されていました。首位は豊田通商。豊田通商=あのトヨタの商社です。我々も再エネの現場で、トヨタが豊田通商を通じて本気で再エネに取り組んでいる事は理解していたのですが、もはや国内企業トップの再エネを保有しているとは知りませんでした。太陽光68万kW、風力86万kWとバランス良く保有し、合計では154万kW。2位のパシフィコエナジーが約90万kWですから、倍近い数字となっています。
やはりお金持ちは違う!この1年でM&Aを活用し、保有電源を一気に増やしたとのこと。2022年8月に、国内風力発電最大手ユーラスエナジーの株を4割を東京電力から1850億円で買い上げ完全子会社に。今年4月にはソフトバンクグループでメガソーラーを手掛けるSBエナジーの株85%を1020億円で取得。SBエナジーとは当社も折々情報交換を行い協業の機会を探っていたのですが、社名もテラスエナジーに変わり、気づけば社員も総入れ替えになってました。
我々が事業を始めた2013年頃から数年前まで、再エネは専業プレーヤーに限られていました。ところが2020年に菅義偉前首相がカーボンニュートラル宣言をした頃から需要が一気に増え、大手による専業の買収合戦が進んで顔ぶれは大きく変わったのです。例えば独立系大手のジャパン・リニューアブル・エナジーはエネオスに2000億円で買収され、NTTもつい昨年グリーンパワーインベストメントを買収して13位となっています。懐かしい顔ぶれは7位オリックス、12位パチンコの山佐、17位ウェスト、18位レノバあたりでしょうか。
太陽光発電所の大規模開発はもはや難しく、陸上風力も地元との調整が難しいため、上位の顔ぶれはしばらく変わりにくいのではないかとの予想。今後順位の変動要因は、1プロジェクトで50万kWとなる洋上風力で、政府の公募第1弾では21年に三菱商事を中心とする企業連合が3つの海域全てを落札しています。再エネ法施行から11年、再エネ産業の中心は我々のような中小から、すっかり大手へとシフト。つくづく、産業勃興期にうまい動きができたなあと思うのです。